2016/04/07 17:02:17
2016年3月7日、鞆鉄道株式会社様のご協力により「鞆の浦で鯛を食べたい」と希望されるご利用者の希望を叶える事が出来ました。
鞆の浦に住んでいた時があり、引っ越し後もバスで鞆の浦へ行っては好きな鯛を食べる事を楽しみにされておられました。
移動に介助や車椅子が必要となってからは外出の機会が減り、たびたび「鞆で鯛を食べたい」と希望を口にされていました。
そんなご本人の想いを鞆鉄道株式会社様にお伝えしバスの乗り降りを手伝ってほしい旨を相談したところ、「それならば車椅子対応型の車両があるので、その方の乗る時間に合わせて、一般の人も乗る路線バス(トモテツバス)」を車いす対応型車両に変えましょう」と提案して頂きました。
好きな場所で好きなものを食べる。馴染みだった店のメニューから食べたいものを選び、完食され、満足された様子でした。
今回の事を契機に、誰もがその人らしく過ごせる社会へと変革していけるよう、地域の方々、団体、企業などの地域資源へと働きかけを継続していきたいと考えています。
2016/03/18 18:49:24
2016年3月11 日は、東日本大震災からちょうど5年目に当たる日でした。当センターでも被害にあった方々へ黙とうを捧げました。
その際に、当センターのご利用者で浄土真宗の僧侶だった方が他のご利用者と職員の前に出て輪袈裟を身に着け法話をしてくださいました。人生のはかなさと命の大切さを説いてくださり、話を聞くご利用者の中には涙を流す方もおられました。
福祉に携わる事業所として、人々の幸福を願い、平和を希求する、そんな時間を今後も大切にしていきたいと考えています。
2015/11/27 09:33:40
2015年10月4日、地域福祉センター北吉津において「北吉津健康長寿サポートフェスタ」を開催させていただきました。当センターにとっては今年3月の「北吉津地域芸能祭」に続く2回目の地域交流事業となりました。
地域芸能祭の地域住民アンケートでは「健康に関する行事をやってほしい」という声が多く聞かれ、桜丘学区内の複数の町内会老人クラブからも、健康に関する企画を期待する声が聞かれたことから、今回のイベントを開催するに至りました。
当日はフットスキャンによる足の状態診断、健康アドバイスのブースを設け、転倒予防意識を持っていただいたり、桜丘公民館で活動されている健康体操インストラクターを招聘し、来訪者の方々と一緒に体操をしていただきました。
また福山100周年記念を盛り上げる「福の山おんどPR隊」に来ていただき、来場者全員で「福の山おんど」を踊ったり、喜怒哀楽など豊かな感情が健康に良い影響を及ぼすと考え、レクレーションボランティアの方々に「笑いと涙の寸劇・岸壁の母」を披露して頂きました。日頃当センターのご利用者の方々にハーモニカを演奏していただいているサークルの方も参加いただき、演奏に合わせて合唱を行いました。
当センターでのケアの一環として、日常的に実施している健康レクレーションなども紹介させていただきました。タオルや割りばしなどの日用品を使用して、手軽にできる事ばかりでしたので、ぜひとも日常生活に取り入れていただければと思っております。
地域芸能祭で好評だった手作りお菓子販売のボランティアの方々も駆けつけていただき美味しいお菓子を提供して頂きました。
地域の方々の声をききながら、今後も地域ニーズに即した催しを企画していきたいと考えています。
2015/09/01 14:27:37
福山市西桜町の小料理屋が2015年8月30日、1日限り、3時間限定で復活開店しました。
この店は地域福祉センター北吉津をご利用中の方がご主人と共に営んでいたお店でしたが、6年前ご主人の他界と共に閉店状態にありました。そのご利用者のご自宅は店の中にあり、普段はその部屋で過ごされております。しかし認知症発症後は、自宅にいる時でも「ここは自分の家じゃない。自分の家は京平というお店の中にある。連れて帰ってほしい」と繰り返し訴えるようになりました。
その希望を受け、せめて1日だけでも思いを叶えようと1日限定で料理屋の復活を催し、一時でも本人の思う「自宅」に帰って頂こうと考えました。
ボランティアの方々や地域の方々、お店の常連客だった方などの協力を得ながら、店内を整備し、この日の開店にこぎつけました。ご家族、地域の方々、常連さんたちは懐かしい雰囲気を堪能しながら、ひさしぶりの交流を楽しんでおられました。ご本人も「ここまでしてくれてありがとう」と何度も周囲にお礼を言いながら、来客者たちにビールをついだり、料理を振る舞ったりしておられました。
地域の方々に対しても、認知症という病気を知って頂く良い機会となりました。
またその時の模様が8/31付の中国新聞「福山」欄で取り上げられました。
2015/09/01 14:18:39
「“もうかりまっか〜?”“ぼちぼちでんな”っちゅうのは大阪商人のやり取りに発祥する笑いの世界。笑うとストレス発散できますから寿命が延びるのだそうです。女性は声を出して笑うけれど男性はニヤリとするだけ。これ、男性の特徴なんでっしゃろな。男性の方、気いつけてくださいね〜。」軽快な口調の笑福亭呂竹様のお笑いの世界の始まりです。
太鼓と三味線のコラボでは会場に集まったご利用者から炭坑節のリクエストがあり、音に合わせて数名のご利用者が踊り出し会場は大盛り上がりでした。2席の落語では小学生や地域の方々もわらい涙をふきながら楽しんでらっしゃいました。なかでも、本来、音がしない自然音「雪」を太鼓と三味線で表現する雰囲気は本当に雪が降っているような情景を思い起こさせてくれるようでした。
笑いと涙の1時間半でした。満員御礼!