前回ご紹介させていただきました東京都小金井市にあります「NPO法人 地域の寄り合い所 また明日」と同様に、「認知症でもだいじょうぶ」町づくりキャンペーン2009(事務局 社会福祉法人浴風会認知症介護研究・研修東京センター)において「町づくり2009モデル」にて表彰された事業所です。
特別養護老人ホーム守里苑・施設長の和泉 安津砂様及び管理者の城丸 聖平様に貴重なお時間を頂き、その実践についての教えを乞うことが出来ました。本日特別な取り計らいをしていただきました理事長の松木 香代子様と、ご多忙の折貴重なお時間を割いて下さいました和泉様、城丸様に深くお礼申しあげます。
デイサービスセンター侶の実践をお伺いした際、そこに二つの優れた視点がある事に気がつきました。一つは、介護保険の事業所がまちづくりの拠点を目指した実践を行っていること。もう一つは、ただ単にまちづくりを行う発想ではなく、その中心に利用者の支援が位置づけられていることでした。
デイサービスセンターの隣地にある畑づくりにおける協力を地域の方に依頼し、その後菜園活動時に地域住民がセンターで昼食をとられるようになり、その際料金を支払われるようになった。そのことが契機となって、利用者と地域住民が運営する地域食堂が生まれました。利用者の食生活に最もなじみのあるうどんと押し鮨をメインにした「定食」を提供されています。
同じく毎週土曜日には、「朝の市」を開かれています。地域住民の方が作られた野菜・果物・お花・お漬物が売られており、地域住民の方と、職員さん、ご利用者が協働で朝市の運営をされていました。誰が何を作るのか?誰が店番を行うのか?一つの取り組みを通じて、様々な交流促進が図られていました。「認知症の利用者が安値で売ろうとするので、予め定価を高めに設定して下さる地域の方がいらっしゃるんです。利用者のためにそんな配慮をして下さることが嬉しいのです」管理者の城丸様が本当に嬉しそうに話されていたのが印象的でした。
如上で「二つの優れた視点がある」と申し上げましたが、見学を終えてもう1つの視点を感じることができました。それは、志が高く、非常に精力的な職員さんの存在がそこにあることでした。私たち、地域の絆が大切にしているものを、同じ様に大切にされ、溢れんばかりの活力で実践をされている方々がここにいました。紆余曲折を経ながらも、同じ思いで実践を積み上げていらっしゃる「仲間」が瀬戸内海を挟んだここ高松にもおられたのです。おそらく、私たち地域の絆のこれからの課題は、このような全国の「仲間」と多く繋がって行くことと、地域の絆の中にいる職員の志を高めていくことにあると再認識することが出来ました。
そのことを確認できたことが、本日の訪問における何よりも代えがたい「収穫」でした。
社会福祉法人守里会の皆様、本当に有難うございました。今後とも、ご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
「朝の市」の果物や野菜 とっても新鮮でおいしそうです!
「朝の市」ではお花も売っていらっしゃいました。
近くの墓地には、全てのお墓にきれいな花が生けてありました。地域住民と施設利用者のご配慮だそうです。とっても、素敵な地域でした。
コメント
該当 2件
まちづくりには専門職の関与が不可欠
「地域はあるものではなく、つくるものだ!」。ある方が講演でおっしゃられていたフレーズですが、専門職が自負を持ってまちづくりに関与して行く姿勢が不可欠なのでしょう。
侶様や、城丸様からは、その姿勢がうかがえました。これからも、ご指導・ご鞭撻のほどお願い致します。
今後も定期的に情報交換させてください。またの書き込みをお待ちしております。