「通って、泊まれて、家にもきてくれる」「住み慣れた家で24時間365日の安心」「臨機応変な対応、自立支援、医療の安心」特定非営利活動法人 地域の絆

Googleサイト内検索
NPO法人 地域の絆

NPO法人 地域の絆

中島康晴

地域の絆 代表理事 中島康晴

日本文化としての日本語

2010/08/03 12:00:00  社会全般
認知症介護研究・研修仙台センターの宿泊室。決して広くはありませんが、快適で、集中して勉強の出来る設えとなっています。感謝!感謝!約1週間お世話になりました。
 先週7月26日〜30日までの間、認知症介護研究・研修仙台センターで開催された「2010年度 第1回認知症介護指導者フォローアップ研修」に参加していた関係上、自宅に帰ってから、約一週間分の新聞を一気に読み漁る羽目となりました。そんな中、以前から気に留めていたテーマが再び取り上げられていました。今日はそのことについて、思うところを述べておきます。
 気になる記事は、「公用語化 大手企業で進む」といったもので、「『公用語を日本語から英語に変更している』。ネット販売、楽天の三木谷浩史社長は6月末の記者会見で、流ちょうな英語でこう切り出した。2012年末までに公用語化を完了するという。(中略)カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)は11年度に入社する新卒採用者600人のうち半数が外国人。外国人社員が加わる会議などは原則として英語で行う」※という内容です。
 私は言語学に精通しているわけではありませんが、ただし多国の言語を話せる人が言語の出来る人だと誤った認識を持つレベルの者でもありませんが、日本語の特徴を鑑みてもこれは明らかにコミュニケーションツールという以上の文化的重要度の高いものであることは自明の如く認識しております。多様な表現方法と、奥行きの深さを有している日本語は、私たち日本人が誇れる文化でもあるのです。無論、私たち日本人が日本語を誇るように、イギリス人がイギリス語を誇ることも同様に尊重する必要がありますし、日本の場合、アイヌ語のことを鑑みると、そのことに対する猛省は不可欠な視点となるでしょう。
 しかし、真の国際人とは、自国の文化や、風土、言語に対する誇りを携えた上で、「グローバルスタンダード」に立ち向かう人のことを指すことは、古くから一般的に言われてきたことではないでしょうか?であるからこそ、私は腑に落ちないのです。自分の出所を誇りに思えない人間が、果たして、他者を尊重し、多様化した国際社会から評価を受けることができるのか、疑問に思えてなりません。日本人として、日本文化としての日本語を尊重する姿勢こそが、他文化への尊重心を醸成し、延いては、国際社会への貢献に繋がって行くようにしか思えないのは、私の見識の薄っぺらさやも知れませんが。
 「トヨタ自動車やソニーなどは『必要に応じて英語を使う』とはしているが、公用語化には消極的だ。ホンダの伊東孝紳社長は20日の記者会見で『日本人が集まる日本で英語を使うなんて、そんなばかな話はない。日本では日本語でやればいい』と否定的な考えを強調した」※。無論、総ての日本企業が、誇りを失おうとしているわけではないようです。
 自身を尊重できない人は、他者を尊重できないという原則から見た如上の見解ですが、若輩はこの年になってようやくイギリス語の勉強を始めることにしました。日本における自身の実践をより深めるためには、自身の見識の幅を広げなければなりません。その抜き差しならない状況に追い込まれての判断です。つまり、人は、必要とあれば、自ら学び始めるということです。

※『中国新聞』2010年7月27日

コメント

コメントはありません
中島康晴 特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事
1973年10月6日生まれ。大学では、八木晃介先生(花園大学教授・元毎日新聞記者)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。巷で言われる「常識」「普通」に対しては、いつも猜疑心を持っている。1億2千万人の客観性などあり得ない事実を鑑みると、「普通」や「常識」は誰にとってのそれであるのか、常に思いを巡らせておく必要性を感じる。いわゆる少数派の側から常に社会を捉え、社会の変化を促すことが、実は誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築に繋がると信じている。
主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス・グループホーム管理者。福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前をヒントに命名。
カテゴリ
<<2010年08月>>
MonTueWebThuFriSatSun
1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031
最新エントリ
最新コメント
ブログリスト
当サイトで使用されている全ての画像および文章を無断で複製・転載・販売することを堅く禁じます。
すべての内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright 特定非営利活動法人 地域の絆 All Rights Reserved.

▲