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NPO法人 地域の絆

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中島康晴

地域の絆 代表理事 中島康晴

お金や経済的価値では測れない価値の萌芽

2011/03/19 12:00:00  社会全般
今日は福岡に来ております。明日、日総研主催の小規模多機能型居宅介護の研修に講師としてお招きいただいているからです。駅前では、震災の街頭募金活動が盛んでした。
 全国の社会福祉協議会では、ボランティア志願者が殺到しているようです。同じ民族や国民としての意識、決して他人事ではない思い、何よりも現に生活に窮する人々の姿をメディア等で見るに見かねての行動かと存じます。

 中国等のアジア諸国では、被災した日本人のその様な「冷静」な対応を称賛していると聞いています。東日本大震災は、私たちに甚大なダメージを与えていますが、一方でその中から僅かでも光を見い出すとすれば、この様な他人に対する思いやりや、助け合いの意識が、私たち国民の中に依然根強く残っている事実ではないでしょうか。

 冒頭の行動は、お金や経済的価値に則ったものではありません。そこに私は大いなる価値を見い出しています。金銭的・経済的価値を至上とし、我が国は社会構築を行ってきました。そこで、如上の様な価値、共に生きるという価値であったり、助け助け合えるという価値、お互い様の価値、何人たりとも排除・排他・排斥をしない価値等が希薄化してきたことは否めない事実であります。

 経済状況が良くなっても、自殺者は増え続けた現実に目を向けると、そこで失われてきた価値こそが、実は、持続・安定可能な社会構築に必要・不可欠なのかも知れません。その様に考えつつある人々が増えている昨今、冒頭の活動が促進されていると私は分析しているところです。

 「僕らが手にしている 富は見えないよ」「何故なら価値は生命に従って付いている」※椎名林檎氏も歌います。

 新たな価値が芽吹いている。今、私はそれを感じています。


※椎名林檎氏「あまりある富」



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中島康晴 特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事
1973年10月6日生まれ。大学では、八木晃介先生(花園大学教授・元毎日新聞記者)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。巷で言われる「常識」「普通」に対しては、いつも猜疑心を持っている。1億2千万人の客観性などあり得ない事実を鑑みると、「普通」や「常識」は誰にとってのそれであるのか、常に思いを巡らせておく必要性を感じる。いわゆる少数派の側から常に社会を捉え、社会の変化を促すことが、実は誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築に繋がると信じている。
主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス・グループホーム管理者。福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前をヒントに命名。
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