テレビを見て過ごすことは、人生における時間の無駄遣いであると基本的には思っています。しかし、ある特定の番組などからは学べるものもあり、時折その番組を狙って視聴することがあります。NHKの番組は、ニュース等はジャーナリズムの視点が希薄化されたものが多いと感じていますが、ドキュメンタリー等ではまさにジャーナリズムの視点で描かれているものが多くありその違いに戸惑うことが多い昨今です。そんな折、先ほどNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』を拝見しました。スポーツのことはよく分かりませんが、予てから、理論的思考レベルの高さを感じていた本田圭佑選手の特集でした。
番組の中で、彼は「自分を信じる」を何度も連呼していました。ピンチの時こそ、自分を信じてやるしかないと。実は、若輩が今この仕事で踏ん張れるのは、まさに全く同じ精神からでした。19歳の頃より、「普通」や「常識」ではない考えに基づいて行動してきましたので、周囲からはいつも冷ややかな視線を感じていました。時には、親からにさえも「お前は、偏っている」と有難い指導を受けたものです。しかし、私はそれでも自身の考えを改めませんでした。なぜか。一度しかない人生だからです。人生において後悔しない為にも、自身が正しいと思う道をひたすら歩みたいと思ってのことでした。
周囲の理解や支援が得られなくとも、自身の信じる道を行く。これこそが、自身の生命線であることを先ほど改めて確認することができました。ある時から私は、誰かから信じてもらえなくても良いと思うようになりました。いや、そう思い込むようにしたのかも知れません。誰からも信じてもらえなくとも、自分が自分のことを信じてやればそれでいい。そう思い続けてきました。
周囲や他者の思いに慮るあまり、自身の信念が貫けない苦痛を乗越える為には、周囲からの期待を諦めるしかなかったのかも知れません。つまり、自分を信じる力とは、孤独を受け入れる力でもあるのです。思い返せば、周囲の他者に比べて、孤独に対する恐れが希薄化している自身がいることに気づかされます。それは、孤独を恐れていては、自身を信じることができないからかも知れません。
本田氏は言います。「全ては自分が選ぶ道なので、責任をもって進んでいく」と。本田氏は、自身を信じる力を有することと併せて、「自分が一番好き」と述べるように自尊の精神を強く抱いている様子でした。それもそのはず、窮地に追いやられた際にいつも感じているのは「周囲のせいにしない」「自分の情熱が足りない」ことだそうです。つまり、自らの自己実現のために、自身に対する厳しさも有しているからこそ、自身に誇りを抱けるのではないでしょうか。
自分を信じるとは、単に自分を甘やかすことではありません。自身の自己実現を信じる事であり、その実践の結果に責任を負うこと、それを成し遂げる為に孤独と闘うことであると自身は考えるに至りました。
中途より拝見した30分足らずの時間で如上の確認が取れたこと、テレビも然程時間の無駄遣いでもないな、と思えた瞬間でした。
※1 「特別編 信じる力 500日の記録 サッカー日本代表・本田圭佑」『プロフェッショナル 仕事の流儀』NHK 2013年7月1日 22:00〜22:48
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