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NPO法人 地域の絆

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中島康晴

地域の絆 代表理事 中島康晴

職業としての福祉専門職(本当に3Kの職場??)

2009/04/01 12:00:00  社会福祉

職業としての福祉専門職(本当に3Kの職場??)

開業前の写真
「介護人材確保」など、社会福祉の現場で人手不足が叫ばれています。原因は、低賃金や、3K職場である事が取り沙汰されています。
 低賃金であることは自明のことであり、これは大きな問題です。法人経営者ばかりではなく、政府が責任を持って対応するべき問題でしょう。
 しかし、定着率という視点で考えると、給与が安いからやめていくという問題点は若干薄れてしまうのではないでしょうか?給与が安いのは今に始まったことではありません。入職時から分かっていたことです。無論ライフサイクルに合わせた昇給が見込めないから、辞めることもあるでしょうが、多くの方は高給取りを目指してこの業界に入職したのではないと言えます。では、なぜ辞めていくのか?職場の人間関係等様々な問題があると思われますが、「自分の理想としている福祉現場」でないことも要因の一つではないでしょうか?無論、福祉現場は職員が自分たちの思いと力で作り上げていくものだと思います。しかし、いくら努力しても作り上げていくことが出来ないとしたら、それは、法人理念や、経営者の思いや考え方が、職員が理想としている福祉現場と乖離した所にある場合発生するのではないでしょうか?
 介護保険の導入後、利用者が顧客と化し、株式会社も社会福祉法人も大差ない運営方針に転換してきた様に見受けられます。そんな中で、自身を含め、私たちがなぜ福祉専門職として働いているのかを鑑みると、社会的責任感や、使命感を全うできることや、目の前の利用者・家族・地域住民に感謝されたり、有用視されることに、遣り甲斐や自身の有用感を抱くことができたり、延いては、自身の自己実現を全うするために働いているのではないでしょうか?
 私たちの職場は3K的な側面があったとして、それが全てでしょうか?これはマスコミの責任ではありませんか?ある特定のマイナスの要素だけを誇張して情報を流すことは、偏見を助長することに繋がります。世界でも最大手の自動車会社の車で、年間数千人の人が命を落としています。自動車事故です。このように、多くの仕事には正の側面があれば負の側面が常に両輪としてあるわけです。私たちの仕事はどうでしょう?きちんとした、専門的価値・知識・技術に則って、利用者の支援をする限り、社会に対して負の側面をはじき出す要素は非常に少ないと言えます。だからこそ、私はこの仕事をしています。
 地域の絆では、職員の採用面接時、必ず「法人理念」・「運営理念」・「運営方針」・「3つの(接遇)ルール」を読んでもらい、感想をお聞きしています。法人の理念に共感していただけているのかを確認するためです。法人理念を是非ご覧いただければと思います。福祉専門職として成すべきことが、そこに詰まっています。共感いただける方は、職員として、ボランティアとして、協働者として、連携者として、また、利用者として、様々な関わりを持っていただければと思っております。本ホームページが、そのような新たな出会いの場となれば幸甚に存じます。

Date 2009/04/01
中島康晴 特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事
1973年10月6日生まれ。大学では、八木晃介先生(花園大学教授・元毎日新聞記者)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。巷で言われる「常識」「普通」に対しては、いつも猜疑心を持っている。1億2千万人の客観性などあり得ない事実を鑑みると、「普通」や「常識」は誰にとってのそれであるのか、常に思いを巡らせておく必要性を感じる。いわゆる少数派の側から常に社会を捉え、社会の変化を促すことが、実は誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築に繋がると信じている。
主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス・グループホーム管理者。福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前をヒントに命名。
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