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NPO法人 地域の絆

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中島康晴

地域の絆 代表理事 中島康晴

非実践家の脆さ(2005年2月11日執筆)

2009/05/10 12:00:00  社会福祉
2009年5月10日地域福祉センター仁伍主催の「仁伍こいのぼり」のイベントにて
現場を知らない学者や評論家・マスコミの言動に思わず首を傾げてしまうことが近頃多くなった。
 例えば私たち福祉業界でよく言われているのが、職員配置の不足であるが、現場は現場で人員不足を補うための業務改善に創意工夫を凝らしているし、人員が充実している現場が必ずしも良いサービスを提供しているとは限らない実態もある。
 一言でこうあるべきだと言い放つのは格好が良いし分かりやすい。しかし、物事を変革するには小さな作業を地道に積み重ねていかなければならないし、多くの妥協が必要となる。少数派の意見を反映させようと思えばなおのことで、それこそ妥協を通り越して屈辱の連続とも言える作業を強いられる。そして、こうした作業を通してのみ物事は変革されていくのだと思う。
 いわゆる学者や評論家の多くはこの実践経験が絶対的に足りないのではないかと考える。現場にいて物事を変革した経験が圧倒的に少ない人間が多いのではないかと思う。私自身の経験で言えば、大学時代の魅力的な講師・教授はみな一度は「社会」で現場を経験した人達であった。
 非実践家は総じて脆い。変革が、小さな改善の積み重ねと妥協の産物であることを実感し得ない人の論理にはなんら説得力も魅力も感じない。現場から離れた、実際に離れたとしても現場の感覚を持たない人間の論理には人の心は動かされない。
Date 2009/05/10
中島康晴 特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事
1973年10月6日生まれ。大学では、八木晃介先生(花園大学教授・元毎日新聞記者)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。巷で言われる「常識」「普通」に対しては、いつも猜疑心を持っている。1億2千万人の客観性などあり得ない事実を鑑みると、「普通」や「常識」は誰にとってのそれであるのか、常に思いを巡らせておく必要性を感じる。いわゆる少数派の側から常に社会を捉え、社会の変化を促すことが、実は誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築に繋がると信じている。
主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス・グループホーム管理者。福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前をヒントに命名。
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