「通って、泊まれて、家にもきてくれる」「住み慣れた家で24時間365日の安心」「臨機応変な対応、自立支援、医療の安心」特定非営利活動法人 地域の絆

Googleサイト内検索
NPO法人 地域の絆

NPO法人 地域の絆

中島康晴

地域の絆 代表理事 中島康晴

対人援助に「正解」はない!!��

2009/10/05 12:00:00  社会福祉
岡山県倉敷市の美観地区でのひとコマ。最近は観光してないな〜。
「シュヴァイツァーは語る。『超個人的責任の圧力におされて私が合目的的なものに屈服すれば、私は生命畏敬への違反によって何等かの意味で罪責を負うことになる』」と。超個人的責任に従うことは、非利己的に行動することという考えから、倫理的と考えられがちである。『しかし、倫理的ということは、非利己的ということ以上のものである』。何らかの仕方で無用に生命を犠牲にするとき、私は倫理の内にはいないのであり、自分の存在ないしは幸福を維持しようとする利己的な罪責があるにせよ、多数の他の存在ないし幸福を維持しようとする非利己的な罪責があるにせよ、いずれにせよ罪責がある。われわれはこの倫理の峻厳さを行き過ぎと見なすかもしれない。しかし、『われわれの前の世代が社会を倫理的に理想化するという恐るべき過誤を犯した』というシュヴァイツァーの言葉に耳を傾けるならば、この倫理の峻厳さを厳粛に受け止めなければならない」(『人間と生命』河野真氏監修・田路慧氏編集 ふくろう出版P.121〜122)。
 近代化を契機に、全世界的に、多少の犠牲はやむを得ないとの思想の下、少数派が切り捨てられ、排除され、近代化が成されてきた。障害者の処遇などは、その最たる事例であろう。日本はその点において、非常に後進的な状況にあるが、欧米の一部の市民運動の流れによって、全世界的にその流れは変わりつつあるように感じられる。
 とにもかくにも、あらゆる物事には「正解」は存在しない。問題なのは、この自明の理を希薄化させ、「正解」がここにあるかのごとく吹聴する輩が多いことである。「正解」を「正義」となぞらえる権力者も米国にいた。「正解」に逆らうものを「抵抗勢力」と罵る権力者もわが国には存在した。特に、権力の側が「正義」「正論」「正解」を振りかざす時には、注視が必要だ。ないものを、権力が振りかざす時こそ、権力の暴走が始まるからである。
 「正解」がないことを前提に、常に私たちの選択が合っているのかを厳然と問いかけて進んでいくこと、そのことの必要性を如上は訴えているように思われる。

Date 2009/10/05
中島康晴 特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事
1973年10月6日生まれ。大学では、八木晃介先生(花園大学教授・元毎日新聞記者)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。巷で言われる「常識」「普通」に対しては、いつも猜疑心を持っている。1億2千万人の客観性などあり得ない事実を鑑みると、「普通」や「常識」は誰にとってのそれであるのか、常に思いを巡らせておく必要性を感じる。いわゆる少数派の側から常に社会を捉え、社会の変化を促すことが、実は誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築に繋がると信じている。
主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス・グループホーム管理者。福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前をヒントに命名。
カテゴリ
<<2009年10月>>
MonTueWebThuFriSatSun
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031
最新エントリ
最新コメント
ブログリスト
当サイトで使用されている全ての画像および文章を無断で複製・転載・販売することを堅く禁じます。
すべての内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright 特定非営利活動法人 地域の絆 All Rights Reserved.

▲