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NPO法人 地域の絆

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中島康晴

地域の絆 代表理事 中島康晴

路面電車の誇り

2009/12/30 12:00:00  社会全般
12月27日は、地域福祉センター仁伍で餅つき大会が開催されました。ここ、仁伍町内会では、餅つきは格別な伝統行事となっております。なんでも、80歳以上のご高齢の方は、餅をつくことを業とされていた方が多くいらっしゃる地域です。仁伍の誇りですね!!
 「スピードアップには、乗降時間と信号待ち時間の短縮が欠かせない」。「広島の路面電車を考える」(朝日新聞2009年10月17日)の記事から。
 都市における地下鉄化が進む中、広島市内では、依然として路面電車が主流であります。私は以前より、路面電車は地下鉄よりも、高齢者や、子ども、障害者に優しい乗り物であると認識しておりました。上下運動が極めて少なくて済むからです。であるにもかかわらず、地下鉄化が進んでいるのは、車優先・健常者優先のまちづくりが行われてきた帰結であるからだと。
 その意味において、最後まで路面電車を維持してきた広島を、少し誇らしげに思ってもおりました。しかし、この記事では、その運用方針は地下鉄化と大差ないことが露呈されました。速力化・効率化が第一義とされていることが明白です。
 高齢者や、子ども、障害者にとって、電車の乗降は本来時間がかかるものです。杖や、押し車、車椅子等での移動の方や、認知機能が低下し乗降の仕方が分からない方でも、安心して乗降ができるようにするためには、速力化と効率化以外の方針を打ち出す必要性を感じます。
 あらゆる生活場面において、速力化と効率化以外の、私たちが安心して暮らせる方針を打ち出す時代に来ていると私は考えます。特に、「社会的弱者」と言われる方たちが、安心してまちづくりに関わって行くことが出来る社会の構築が望まれているはずです。そのような方々が、路面電車を利用する際、当たり前のように、他者の力を借りながら乗降できる。そのことで、多少の電車の遅れが乗じたとしても、乗客は誰一人として不快な顔をしていない。そのような、路面電車の運営を切望します。
 そんな路面電車が往来する広島市、素敵だと思いませんか。

Date 2009/12/30
中島康晴 特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事
1973年10月6日生まれ。大学では、八木晃介先生(花園大学教授・元毎日新聞記者)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。巷で言われる「常識」「普通」に対しては、いつも猜疑心を持っている。1億2千万人の客観性などあり得ない事実を鑑みると、「普通」や「常識」は誰にとってのそれであるのか、常に思いを巡らせておく必要性を感じる。いわゆる少数派の側から常に社会を捉え、社会の変化を促すことが、実は誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築に繋がると信じている。
主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス・グループホーム管理者。福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前をヒントに命名。
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