高松市の社会福祉法人守里会が主催された講演・分科会(「第2回私の町はみんなが家族〜伝えたい・残したい・私たちの絆〜」)に参加させて頂きました。先月4月末に訪問させていただいた同法人が運営されているデイサービスセンター侶の管理者城丸聖平様よりお誘いいただき、ネットワーク実践の見学も兼ねて、お邪魔させていただいた次第です。
参加して驚愕したのは、ざっと拝見した限り300名以上の参加者がいらっしゃったことはもとより、その約6割〜7割以上は地域住民による参加であったことでした。内容としましては、新任から中堅専門職が聞いて勉強になるであろう専門性のレベルを有するものだとお見受けしましたが、その研修に一般市民が多く参加していることに驚きました。閉会の挨拶にて、松木香代子理事長がおっしゃられていたように、法人として10年の歴史、及びその前から遡って20年の歴史があるらしく、その長きに渡る時間を全く無駄にはせず地域住民との絆を深めてこられたからこそ、この様な実践ができるのだと自身で頷いておりました。
もう1つ、素晴らしいと思ったことは、若い職員さん達が分科会の司会進行や、会の運営を堂々と、かつ真摯にされている姿を見させて頂いて、このような公的な役割を通して人は成長するものだとつくづく感心しておりました。
会場は、香川県立保健医療大学を借りておられ、このような公的な社会資源を積極的に活用されることで、より多くの地域住民が参加しやすい状況にあったのではないかとも勝手に推察しております。何を取っても、着眼点の素晴らしさに流石にと頷くばかりでした。
一年に一度は開催されるこの講演・分科会、来年も是非とも参加させて頂きたく存じます。今回は一人で伺いましたが、来年は地域の絆の職員さんと一緒に行きたいですね。大変貴重な経験をさせていただきましたこと、お誘いくださいました社会福祉法人守里会の皆様に深くお礼申しあげます。
さて、このような場に参加させて頂いております私の今年度の目標。実は3つ程あるのですが、その一つが、「広島県内におけるネットワークを新たに構築することはもとより、県外におけるネットワーク構築にも重点を置く。地域性の限定された枠内でのネットワークのみならず、地域性の異なる実践や理論を学び、法人運営の先見力向上に繋げる」、といったものです。
福祉専門職は、自法人内・自事業所内における専門性やチーム力を向上させることが強く求められる一方、他法人・他事業所との連携も同じくらい重要な事項として実践していかねばなりません。私たちが連携することが、何よりもそれが利用者の利益に繋がるからです。しかし、内輪の専門性とチーム力を高めることに傾注しすぎると、外向けの連携の意識が薄まり、外部の存在を軽視してしまう傾向もあるように思われます。無論、内輪がガタついているのに、外向けの連携を優先することは本末転倒になってしまう恐れもありますが、要するに、両者のバランスを取る必要があると予々私は思っています。自分の法人さえ良ければという意識が働き過ぎると、外部に対して排他的な誤ったプライドを醸成してしまいかねませんし、外部連携を重要視するあまり、内部の専門性・チーム力の低下を来たすことも利用者にとっては不利益となります。
両者のバランスを取りながらも、今年度及び来年度の目標の一つとして、全国の取り組みをなるべく多く見聞し、思いを共にすることのできる仲間を多くつくることを実践していきたいと思っています。地域性に限定された実践は、その地域の「常識」から逸脱した実践は困難なため、どうしてもその発想に限界が生じてくるものと思っております。ですので、その「常識」に捉われない実践をしようと思えば、他の地域で「常識」的だが、私たちの地域では「非常識」的なその実践に触れることが肝要ではないかと考えているわけです。
日々の実践は身近な地域にありますので、そこにおける連携を自明の如く第一義としながらも、そこに固執しない発想を身につけるために、全国的なネットワークを構築していきたいと思っております。
今日高松にお邪魔して、そのようなことを考えながら、帰りの高速を走りました。
香川県立保健医療大学 キャンパス
香川県立保健医療大学 キャンパス
全国の県立大学は公益法人化されているとうかがっていますが、新しくて、瀟洒なキャンパスをよく目にします。これって、何か背景があるのでしょうか?それとも、ただの偶然ですかね。
帰りに寄り道【屋島にて】
気になったのは、対岸の山が掘削されている風景。子どもたちに文化や伝統を伝えることの重要性、その実践に矜持あることを、この国のオトナ達は分かっていないですね。
これは、まちづくりと非常に密接な関係のあることなのです!住んでいる地域の歴史や文化に誇りを持つことが、まちづくりには重要なのです。
何だが、心が痛みますね。
帰りに寄り道【屋島にて】