広島県社会福祉士会のキャリア形成訪問指導事業にて、廿日市のデイサービスセンターにお伺いしてきました。職員さんの熱心でかつ前向きな姿勢に触れ、当法人も頑張って行かねばならぬと戒めとなったのと、この仕事の素晴らしさを再確認した次第です。貴重な経験に感謝申し上げます。
その後、フェリーで江田島に移動しました。実は車でフェリーに乗ったのは、記憶に残っていない幼き頃以来のことです。宇品より三高行きに乗る予定が、3分遅れで乗り遅れたため、切串行に乗って江田島内を車で飛ばしました。19時20分発の宇品・切串のフェリーは、思った以上に乗客が多く50名〜60名ほどの方が乗船されていたと思われます。乗船時間は25分。車で移動することを考えると、本を読んだり、PCで仕事ができるため、時間を有効に活用することができます。それに、普段見慣れぬ海上風景。キョロキョロ船外を見渡していたのはどうやら私一人だったようです。皆様、常客なんですね。本フェリーは確実に、人々の社会生活上欠かせぬ社会資源であることを実感致しました。
江田島にお住いの方々と夜はお食事をさせていただきました。一献酌み交わす中、心に留めるお話を伺うことが出来ました。その方は長らくお店を営まれているのですが、高齢者が行き場なく毎日誰かが店に訪れるそうです。無論お客ではなく、腰を掛けて話をするだけの訪問者。訪れる高齢者は口々に言われるそうです。「昔は沢山行き場所があったが今は全くない」。ここが唯一の行き場所であり、居場所であると。店主は続けて語ります。今は定年後アルバイトのような身分。バリバリの現役の折であれば、話し相手などしている暇もないので、その折であれば高齢者の居場所になんてなり得ないと。
居場所がない世知辛い地域と、人々の交流があり居場所がある地域。経済的指標では両者の差は図れません。むしろ、効率性を重視している地域は経済的指標で高く評価されることが多いことから、経済的評価の高い地域ほど世知辛い側面もあるやも知れません。人々の生活の「豊かさ」は決して経済的指標や、お金で測れるものではないという自明の理がここにあります。
経済的指標では計り知れぬ大切なもの。それを私たちはここ数十年で失ってきたようです。それを取り戻す実践が、地域福祉活動なのでしょう。これからの社会構築において、どうやら、社会福祉の仕事は最も重要なファクターを担うことになりそうです。
自分の考えなど所詮ちっぽけなものです。大切な思想は、他者の中に宿っています。だから私は、なるべく多くの方とお話することを大事にしてきました。心を傾けて他者と語り合えば、必ず新しい何かに気づくことができます。それが明日への糧、人生の「豊かさ」へと繋がるものと信じている若輩です。
19時20分発 切串行き
学生やサラリーマン、中年の一般男女が総勢50〜60名乗船されていました。
夜のフェリー。ロマンチックな光景に周囲を見渡し、思わずシャッターを押してしまいました。そんなことをしているのは、私だけ。少し恥ずかしい思いをしながら・・・。皆さん常客であることの証です。