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NPO法人 地域の絆

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中島康晴

地域の絆 代表理事 中島康晴

絆の力が生きるとき

2011/07/15 12:00:00  社会全般
宇品港から切串港への道程。意外と多くの船舶が往来しています。であるにも拘らず、海の事故は少ないように見受けられます。
 法人に「地域の絆」を名づけて早5年が経っている昨今です。絆を大切に、人と人との恕リがりを大切に、ネットワークを大切に、日々実践をしてきたつもりです。「つもり」と書いたのは、それが真になされていなかった猛省から来ています。過日お世話になった恩人より、大変貴重なご助言を頂きその「猛省」が生まれたのです。

 問題は、その絆の在り方にありました。地域の絆は、開設から現在に至るまで多くの理解・協力者があってここまでやって来ることが出来ました。振り返ると、実に多くの理解者のご支援を賜り、苦難を乗り越えても来れたものです。その時々にお世話になった方々には、心より深く感謝し、その思いをぶつけても参りました。しかし、平素になるとどうでしょうか?お中元やお歳暮等のやり取り等に終始し、足を運ぶことが少なくなっているのが事実です。

 困った時だけ協力を要請し、平素になれば疎遠になる関係性に一体何の価値があるのでしょうか。自身の目先の利益のためだけに繋がる関係性に、その力が発揮される日が来るのでしょうか。そうではないと、恩人は示唆して下さったのです。

 公益と私益は繋がっている。これは自身の座右の銘にも成りつつある言葉ですが、そのことの意味を私は真に理解できていなかったようです。目先の利益が必要な際に、窮した際に、繋がり、それ以外は疎遠になるネットワークや絆に何の価値を見出すことができるのでしょうか。また、そのような相手に対して、連携先は協力的になれるのでしょうか。考えれば、当然のことなのですが、その当然の事すら若輩は理解していなかったようです。

 困った時や、目先の利益を追求する際にのみ繋がるネットワークや絆は、何ら力を擁していないと見るべきです。自身が窮した時だけ、利益を求める時にだけ、連携を求めてくる相手を信用することが出来ますか。そうではなく、平素より、日常的な繋がりや絆こそが大切なのではないでしょうか。そこで培われた信頼関係こそが財産や資源となるのでしょう。公益と私益は繋がっているのですから、性急に見返りとしての私益を求めるのではなく、公益のために黙々と行動を取れば良いのでしょう。そして、それが私益に繋がるのはずっとずっと後のことなのです。

 今自身にそのように語りかけている最中です。


Date 2011/07/15
中島康晴 特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事
1973年10月6日生まれ。大学では、八木晃介先生(花園大学教授・元毎日新聞記者)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。巷で言われる「常識」「普通」に対しては、いつも猜疑心を持っている。1億2千万人の客観性などあり得ない事実を鑑みると、「普通」や「常識」は誰にとってのそれであるのか、常に思いを巡らせておく必要性を感じる。いわゆる少数派の側から常に社会を捉え、社会の変化を促すことが、実は誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築に繋がると信じている。
主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス・グループホーム管理者。福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前をヒントに命名。
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