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NPO法人 地域の絆

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中島康晴

地域の絆 代表理事 中島康晴

「介護予防」について

2013/11/03 00:25:56  社会福祉

2005年4月18日某週刊誌の投書欄に投稿しましたが、掲載されませんでした。

 本欄にて最近「介護予防」についてのやり取りがあったが、私も思うところがあるので以下叙述してみたい。

 「予防重視型システムへの転換」は現国会審議中の介護保険法改正案の目玉である。結論から言うと、「介護予防」を目玉と捉えた所に問題があると考える。「介護予防」を必要な視点の一つであるとは考えるが、それを優先順位の最上位に持って来る所に疑問が生じる。現場の人間として「介護予防」たるリハビリの必要性は実感するところではあるが、それはあくまで高齢者の生活をより豊かにするための「手段」であって「目的」ではない。その「手段」を重要視するところに違和感をおぼえるのである。それは、「介護予防」を重要視し目的視することで健常者中心主義へと発展することへの危惧からくる。

 世の中には常に優位的基準がある。時に「常識」や「普通」と言われるものであるが、それは社会的弱者の論理を度外視した基準でもある。そういった意味では、健常者の「普通」は障害者の「普通」ではありえない。「介護予防」を重要・目的視することは障害者を健常者の「普通」に当てはめることに繋がる。

 大切なのは、高齢者ひとり一人が納得した人生を最後まで送ることである。誰だって自分の事は自分でしたい。そのために「介護予防」は必要であるが、それはあくまで豊かな生活を送るための一つの「手段」でしかない。



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中島康晴 特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事
1973年10月6日生まれ。大学では、八木晃介先生(花園大学教授・元毎日新聞記者)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。巷で言われる「常識」「普通」に対しては、いつも猜疑心を持っている。1億2千万人の客観性などあり得ない事実を鑑みると、「普通」や「常識」は誰にとってのそれであるのか、常に思いを巡らせておく必要性を感じる。いわゆる少数派の側から常に社会を捉え、社会の変化を促すことが、実は誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築に繋がると信じている。
主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス・グループホーム管理者。福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前をヒントに命名。
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