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NPO法人 地域の絆

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中島康晴

地域の絆 代表理事 中島康晴

思いを馳せて行動することの意味

2011/04/12 12:00:00  社会全般
広島宇品港。これからは江田島と広島市内の往来が増えそうです。この海の便に便乗することも、漸次増えることでしょう。


 いま、西日本は平穏そのものです。しかし一方で数百�厠イ譴臣呂任蓮�大変な生活を強いられていらっしゃる方々が存在します。よく自粛ムードは良くない、西日本だけでも経済活動の活性化がなされなければ日本列島そのものが沈没してしまう旨のことが取り沙汰されます。だから、お金持ちはドンドン消費をした方が良いと、テレビのコメンテーターは嘯きます。

 確かにそうなのか…。いや、何かが違うような気がしています。私にも東北地方に知人がおります。彼らとメールのやり取りもさせて頂いております。私たちの想像を絶する生活をされている方が現在進行形で“そこ”にいらっしゃるのです。そのことを否応なく感じている毎日です。私は、そのことに思いを馳せて生きようと心に決めました。その生活こそが非常に尊いものであると。

 平素より一日二食の生活を行っている若輩ですが、被災者の多くは一日一食の生活をされています。だからといって、それを一日一食に合わせた行動を行おうとは思いません。忙しい折には、一食になってしまうこともありますが…。そうではなく、そういう人々がいらっしゃることを胸に馳せて、一日二食の生活をしております。夜、アルコールを飲みながら、被災地ではこの様な生活は中々できていないと思いを馳せます。と、思うと中々お酒も進みません。でもその行動が尊いと私は思うのです。

 想像力、察する力を無くした人間ほど無力なものは無いと自身は考えます。一見同じ行動に見えても、その思いが異なれば、その行動からにじみ出る何かが違ってくるはずです。その何かの違いを若輩は大切にしています。

 大学生の折、私はアルバイト三昧の毎日でした。深夜のバイトも厭わず行い、今思えば放蕩学生だったと記憶しています。好きな洋服と、食事と、勝手気ままな生活をしていた時期があります。しかし、周囲にたった一人だけ一カ月5,000円の小遣いで生活していた友人がいました。私はそのことがいつも頭から離れず、毎日を過ごしていました。放蕩しながらも、彼に思いを馳せることで、恐らく多くの陥穽に嵌ることを避けることが出来たのではないかと振り返ります。彼は、私にとっての「意味ある他者」だったのです。

 人間の素晴らしさは、想像力だと自身は考えます。これを否定するのであれば、読書も、映画も、政治も全て不毛の象徴と化してしまうでしょう。人の気持ちを100%理解することなど、到底不可能な営みですが、そのうち60%、70%を理解することが出来るのも人間の素晴らしさと認識しています。被災者の皆様の60%でもいい、思いを馳せて消費をしましょう。経済活動の活性化を図りましょう。思いを馳せることにより、その営みは、幾分かは尊さを増すことでしょう。





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中島康晴 特定非営利活動法人 地域の絆 代表理事
1973年10月6日生まれ。大学では、八木晃介先生(花園大学教授・元毎日新聞記者)の下、社会学を中心に社会福祉学を学ぶ。巷で言われる「常識」「普通」に対しては、いつも猜疑心を持っている。1億2千万人の客観性などあり得ない事実を鑑みると、「普通」や「常識」は誰にとってのそれであるのか、常に思いを巡らせておく必要性を感じる。いわゆる少数派の側から常に社会を捉え、社会の変化を促すことが、実は誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築に繋がると信じている。
主な職歴は、デイサービスセンター生活相談員、老人保健施設介護職リーダー、デイサービス・グループホーム管理者。福祉専門職がまちづくりに関与していく実践の必要性を感じ、2006年2月20日特定非営利活動法人地域の絆を設立。学生時代に参加した市民運動「市民の絆」の名前をヒントに命名。
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